補聴器はなぜメガネの様にいかないのか

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補聴器試聴開始後すぐに・・・

まず補聴器を本格的に装用する前に試聴を開始するわけですがその時に、「メガネならすぐ見えるのに。」と補聴器がなかなか満足に聞こえないことに対して嘆きの言葉としてよく言われます。最近では補聴器は一筋縄ではいかないことが浸透したのかほとんど聞かなくなりました。どちらも五感を補助するものであるし、メガネ店でも扱っているので一般の方が同じように考えるのも無理からぬことだと思います。

どうしてそのようになるのか?

簡単に言ってしまうとメガネをかけて見える場合は視覚障害とは言わず屈折異常と言います。今カメラはほとんどがオートフォーカスです。この機能が働かずフォーカスが合わない状態と屈折異常が似た現象であるといえます。つまり手動に切り替えてフォーカスを合わすことができれば問題なく像を写すことができます。眼球の場合は、レンズを使ってフォーカスを合わせればカメラと同じく網膜に像を写すことができます。それで元の視力に回復させることができます。ところが治療ができない難聴は主に内耳の障害が原因で起こるのほとんどです。眼球でいえば網膜に当たる部分です。網膜の障害による視覚障害は、メガネによって補正することはできません。

屈折異常はセンサーの異常ではない

当クリニックに訪れる患者さんはほとんどが感音難聴で伝音難聴はごく一部です。感音難聴は音のセンサーである内耳の障害で起こります。メガネを必要とする屈折異常の眼球は光のセンサーである網膜には障害がありません。あれば逆にメガネは役に立ちません。残念ながら光のセンサーの障害を補正する”補視器”なるものはいまのところ存在しません。まだ音のセンサーである内耳の障害もある程度補聴器で補正できるのは難聴者の方が救われているというべきでしょう。これでメガネは補聴器とは全く別物であるとお分かりいただけたのではないでしょうか。えっ、分からない! それでは、下の動画をご覧ください。2年前にアップしておりますがよく作っておいたことです。今はもうそんな気力は残っておりません。ではまた。
文責:原田
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